エホバ2世の歩き方【離れるということ】

離れるとはどういう意味か

おれはどうやって離れようと思ったか

そしてその理由は

おれの思う、理想的な「離れている状態」

結局のところ、離れきることは可能なのか

太く明確な境界線を引け

境界線がある限り、離れきれないという矛盾を受け入れろ

避けていくことの限界

「親の期待と束縛」なんて、どこにでもある話だと一般化しようとするな

「エホバの証人」の特殊性を認めよ

結局、向き合うことでしか、離れることはできない

離れるとは、適切な距離になるということ

適切とは、自分の心が「凪」の状態になれること

心は、相手の言動と自分の受け止めの掛け合わせ

相手の言動は物理的な距離でコントロールせよ

自分の受け止めは、悩んで悩んで悩み抜け

ひとりの子どもとして、育ててくれたことに感謝せよ

罪悪感で縛ってくるものとして憎むな

罪悪感はおのれの心の中で生じているものにすぎない

とにかく、憎しみと恐怖からは自由になれ

それは、自分の人生を半永久的に束縛する

おれと親が、お互いの人生を尊重し合い、讃えあい、応援し合う仲になることはない

とにかく、人のせいにするな

理想を思いえがけ

ただし、それはあくまで自分の理想であって、「こうしてほしい」なんて思うな

経済的に自立せよ

この社会に馴染み、うまく生きろ

お金を大切にし、稼ぎ、増やせ

友だちがいれば、大切にせよ

いないなら、いないでいい

人の誕生日はお祝いしろ

趣味や好みを把握し、プレゼントを選べ

自分の誕生日もお祝いされろ

面白い話をしようとするな

学ぶように人の話を聞け

今この時間を共に過ごしていることを幸せに感じる心を学べ

「永遠」という長い時間軸は、世間にはほとんど存在しない

むしろ「今日をどう生きる」「今の幸せを分かち合う」

時間とはそういうものだ

それの積み重ねが、信用とか、安心を作っていく

刹那や瞬間を無価値化する思考を捨てよ

「永遠に続く」ことこそ価値があるという思想に騙されるな

むしろ瞬間や今このときを光らせることを重視せよ

実体のない「永遠」は霧散させよ

そんな幻想に価値はない

お酒はできるだけ飲むな

お酒の席にはなるべく行くな

世間に快楽主義的な人間なんてほとんどいない

同じように、暴力的で好戦的な人間もほとんどいない

多くの人は、優しく、平和的で、人に好意的だ

「エホバの証人」が一部の極端な人を「世間一般」のように強調していたことを知れ

仕事の意味を知れ

今よりも豊かに生きよ

「エホバの証人」が「良いもの」イコール「快楽」だと教え込んでいたことに気づけ

そんなふうに思っている人間は、世間にはほとんどいない

多くの人は、自分を成長させることに関心がある

人を喜ばせ、自分と大切な人とが共に幸せになることを望む

健康を保ち、一生涯の幸せの総量を増やすことを目指す

お金を使うことも貯めることも、健康で幸せな人生の手段に過ぎないことを知っている

この世には、人の心を喜ばせる素晴らしいものがたくさんあることを学べ

一瞬脳を喜ばせるだけの快楽を避けよ

異性との付き合い方は悩んで悩んで悩み抜け

自分は欲望の塊であることを直視しろ

知ったかぶりをするな、斜に構えるな、素直になれ

どうやったらモテるか、人にウケるか、研究せよ

そして、我欲は大いに人を傷つけることを身をもって知り、打ちのめされろ

断言するが、打ちのめされなければ、知ることはない

欲望のコントロール、それを人にどう伝え、コミュニケーションを取り、分かり合うか

世間の多くの人は、それを学びながら大きくなっている

「エホバの証人」は全くさっぱり学んでいない

自分の欲望のコントロールの仕方すら、知らない

強く強く蓋をして、「あるか、ないか」で語ろうとする

それが大いに間違っていることを知れ

長い時間をかけて、強く強く蓋をしてきた「エホバ2世」には簡単ではない

だから、一回打ちのめされるのは必然くらいに思う

おれは、人を心地よく抱くことも、喜びや幸せとともに人とつながることもできなかった

ただおのれの欲望に圧倒された

それは、おれにとって最悪の時期だったかも知れない

しかし、おれは生きている

自分を知り、欲望を知り、おれが「人の全体図」を全く把握していなかったことを知った

無知の知

多くの人は健康だ

おのれの力、夢、何が好きか、性格、気質、欲望、癖を把握している

そして、人を好きになったとき、人を喜ばせることを一生懸命にやる

その時に、力をのばし、欲望をコントロールする

おれは、無知で、経験不足だった

仕事は一生懸命にやれ

仕事とは、人の課題や悩みを解決することだ

人を喜ばせることの価値を具体化したものがお金だ

人を喜ばせ、報酬を受け取り、それを使って、自分が喜ぶ

経済は喜びの循環だ

循環するうちに世界の富の総量が増えていく

それが経済的な成長というものだ

ここまでくればよくわかるだろう

おれたちは、身近な人を喜ばすことも、同じ世界に住む人たちを喜ばすこともできない

人の価値が、問題を解決してくれること、喜びをもたらしてくれることにあるなら

おれたちは、無価値そのものだ

へこむ人は、家に帰るがいい

どうしても嫌だったら、行きましょう

心を痛めることもあるし、人を傷つけることもあるし、何度も悔し泣きをするだろう

何周も遅れて、ようやく巣立つようなものだから

いやこれ、本当に、格好悪い

それでも、行くと決めたなら

おれはこれを書いている

つまり「エホバの証人」から本当の意味では離れていない

すごく矛盾しているが

今は「これがエホバ2世の歩き方」だと思っている

いつか違う道に進むのもよし

本当の意味で離れられる日がくるもよし

好奇心も強く湧いていますよ

では

コメント

タイトルとURLをコピーしました