【その1】ではだいたい次のような話をした。
【仕事ができる人になれ!その1】の要約
- 「仕事ができる」は最も重要な「生きる実力」だ。
- だが、おれは「人間関係をうまくやる」が「生きる実力」だと思っていた。
- おれは自分の悩みに引き寄せられ、「心理学」を専攻し、「心理臨床」を仕事にした。
- 仕事は他の人のために行う活動だ。
- 自分自身に目が向いていると、仕事をする力は伸びない。
- 大事な選択がコンプレックスに影響されると、ロクなことがない。
- 【仕事ができる人】になるには、コンプレックスを脱却し、「おれはどう生きるか」を掴むことが肝心だ。
「仕事ができる」が最も重要な「生きる実力」
なぜ「仕事ができる」が最も重要な「生きる実力」だと言えるのか。
それは「仕事ができる」人は、この社会の中で、組織の中で、集団の中で、家庭の中で、「あなたにここにいてほしい」と思ってもらえるからだ。
人間関係をうまくやろうとしたのも、目的は自分の居場所を作ることだ。
だったら、モテるとかウケるよりも、「仕事ができる」の方がもっと直接的だし、効果的だし、やることが具体的だ。
エホバ2世にとって、「どう生きるのか」という問いが終わることはないかもしれない。
でも、悶々とそればかりを考えるのをやめて、「一生懸命仕事をするぞ」と思えたら、「エホバ2世の歩き方」の正しい第一歩目を歩み始めたようなものだ。
おれはそう思う。
「仕事」についての認識を正そう
「仕事」とは誰かの問題を解決することだ。
「命令に従う」代わりに、従った「時間」分の報酬をもらう活動ではない。
「仕事」とは誰かの問題を解決することだ。
「問題を解決する能力」を高めなければ、良い仕事はできないし、報酬も上がらない。
「仕事」とは誰かの問題を解決することだ。
一生懸命に頑張ることが結果的に「自分のため」になることはある。
けれど、仕事は自分の問題を解決するために行うものではない。
エホバ2世の「バカの壁」
【おのれと戦え!】でも書いたが、エホバ2世は教育の中で、主体的であることを育てられていない。
自我を抑え、欲望を抑え、神様の命じるところに従うことが美徳となっている。
だから、例えば「無限の可能性広がるこの世界で自分の好きなことに出会い精一杯自己実現できるように」という視点で、子どもの将来を描かないし、育てない。
主体性は育ちにくいし、開かれた人生観も持ちにくい。
しかも、働くことそのものが、美徳とされていない。
働くことはお金を得るための行為であり、欲望を実現する手段と捉えられているから、働く時間を少なくして、空いた時間を「宗教活動」にあてることが良いとされている。
というわけで、エホバ2世が、子どもの頃から培われてきた人生観、仕事観を見直さずに仕事に就くと、概ねこうなる。
「少なめの就労時間がいい。仕事内容は指示通りに。収入は少なくても我慢できちゃう。利益の最大化とか生産性の向上とか、何それ美味しいの?」
現代の資本主義社会での人間の営みは、人々が労働することで富や価値が生産され、お金を通じて人と人との間で交換され、増えていったり広がっていったりすることで、豊かになっていく。
エホバ2世は、往々にして、社会を豊かにし、自分の生活も豊かにするという「労働」の機能を理解しておらず、労働者として低能だ。
エホバの証人の大方の人は、悪いことをすると神に罰せられると思っているし、基本的に不正を嫌うし、真面目と言えば真面目だから、積極的に会社に損害は与えないだろう。
けど、生産性を上げること、平たくいうと「もっと稼ぐこと」に貢献する気がない。
まあ、ある意味、そういう社員の存在は「損害」と言えなくもないけど、例えエホバの証人でなくても、そういう人はいるだろうから、「エホバの証人だからだ」とは言い切れない。
おれが言っているのは、おれが知っている「エホバの証人の傾向」であり、その傾向を引き継いでいるエホバ2世の仕事観について、だ。
貢献することで、居場所は作れる
ただただ時間とか体力を、「会社の利益の拡大のために使え」と勧めているわけではない。
それじゃブラック企業の社長だ。
でも、この順番については理解するべきだ。
集団は「利益に貢献する人」を積極的に仲間に入れる。
「素敵な人」や「かっこいい人」、「面白い人」も仲間に入れたいだろうけど、それらは基準値が曖昧すぎるし、やるべきことが具体的じゃない。
それに比べて、会社の利益に貢献することは、やることが具体的だし、報われやすい。
何より「これが貢献になり、人に感謝されることなんだ」という学びになる。
だからまず、利益に貢献するために、努力すること。
そのためには勉強も必要だろうし、時間や体力をより多く使うこともあるだろう。
でもそうすると、周囲は「あなたにここにいてほしい」と思うようになる。
それで、探し求めていた「居場所」を作ることができる。
もっと働け!
他の人に貢献することで居場所が作れる。
「仕事」をすることで居場所が作れる。
「利益」を上げることで居場所が作れる。
これこそ、生きる実力そのものじゃないか。
仕事の価値は高い。
エホバ2世はそこんとこの理解が弱い。
まあ、理解してから頑張ろうなんて思わなくてもいい。
今日から働け!
もっと働け!
で、貢献したら、ちゃんと評価してもらえる会社に入れるようにしよう。
以上。
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